私はこう思う

「5人の一時帰国」 は、
北が
・金正日が拉致を認め・謝罪した
・拉致を認めた上で北の国内を探したら「5人」の拉致被害者が存在した
 ので一時帰国をさせ、「北へは拉致されてきたが、本人の意思で北に残った」という
 既成事実を日本国民に納得させるための演出を図った
・日本政府も当初、それでよいと思ったが、
 国内世論が怒りに満ちた・政府内でも「5人を返すべきではない」という声が出た
  ↑ここは日朝の誤算だったと思う。
・日本国内世論が激しく、抑えることができないまま、
 拉致は泥沼にはまりこんだ
       ↓
     
・日本側:「拉致の解決なくして~」と言わざるを得ない状態になった
・北朝鮮:「拉致は解決済み」
 
返さない北朝鮮を責めるだけではなく、
このような日本政府をも責めなければならないことを納得して貰わねばなりません。
このトンデモ宣言を破棄し、被害者奪還の意志を日本政府が宣言し、
ゆくゆくはこの侵略行為に対する償いをさせる という方向へ世論をもっていければと思います。
 
5人の帰国者が、「日本政府の長年の不作為」を訴訟に持ちこまないのは
帰国後、政府から生活支援などを受けていた、世論を気にしている、等が考えられると思います。
が、私は日本政府の不作為こそが、拉致を拡大させた大きな要因だと思っています。
バッシングをする国民は、
夕暮れ時に神隠しに遭うといわれている海岸にいたから自己責任だ
政府のお陰で帰国・永住出来たうえに生活支援までして貰って訴訟とはふざけるな。」とでも言うのだろうか。
だとすれば日本人も堕ちたものですね。


つまり日朝平壌宣言を乱暴に要約すると、
 
日朝国交正常化の条件として、
1000人近い日本人を拉致した北朝鮮は、今後は人さらいはしないようにする(但しさらった人は5人(約0.5%)しか返さない)、と口約束をした。
日本側はそれで問題は全て解決とし、第二次大戦が終わってもう半世紀以上にもなるのに、現在の北朝鮮の貧しさを全て日本の責任として、日本国民の税金を無制限に注ぎ込むことを具体的に約束した。
 
・・・となります。
 
この内容で納得できる方いますか? なぜこうまでして日朝国交正常化をしなければならないのでしょうか?
 
最近(2014年11月)、青木直人『日朝正常化の密約』という本が書かれ、正常化「利権」の闇について触れられています。謎を解く手がかりになるかも知れません。